レコーディングスタジオの防音工事

〜レコーディングスタジオやMAルームをはじめ大規模なものから、小規模な音楽スタジオまで幅広く対応〜

映画やアニメーションの音声を録音する20 名以上を収容可能な「アフレコブース」や、映画やアニメーションの効果音(SE)の制作スペース「フォーリーブース」など、さまざまな特性に応じたスタジオ作りを手がけています。

レコーディングスタジオの防音工事4つのポイント

①遮音

外部からの騒音や空調設備などの騒音がなくレコーディングスタジオ内の静けさを保つこと。

②防振

個体伝搬音を防ぐ事で遮音性能を向上する。

③吸音・音響

室内の響き具合・余計な反射音がなく、音楽や音声の録音の品質を保つこと。
また、録音された音楽や音声編集を行うMAスタジオ、コントロールルームは緻密な音環境を求められるため、音響に特化したスタジオの設計が必要です。

④室内騒音

レコーディングスタジオ内の静けさを保つ。

①遮音

遮音は室内の音が外部へ漏れない様にすること、外部の音が室内に入らない様にすることが基本となります。レコーディングスタジオでも基本的には外部騒音を目安に設定して行きます。隣接する室の状況・使用目的などを加味して遮音性能を設定します。当社では対策前・後の遮音性能のシミュレーションを行い、事前に効果を予測したご提案をいたします。対策前・後の測定を行うことも可能です。

レコーディングスタジオの防音性能は、D値という遮音性能の等級で評価されます。D値と人の聞こえ方(感じ方)の対応はおおよそ下記表のような関係になっています。これにより、隣室の使用条件によって必要な防音性能は変わりますが、D-65~D-75程度が目標値となります。

遮音性能D値とは

遮音性能の評価として、図-1に示すJIS A 1419-1(2000)『建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法−空気音遮断性能』に示される空気音遮断性能を評価するための基準曲線を用いて評価します。各周波数における測定値をプロットし結んだ曲線に対して、等級曲線を全て上回る等級曲線をその等級と評価します(各周波数2dB許容)。図-1で示した例ではD-40となります。また、遮音等級D値について表-2の評価表(日本建築学会推奨基準)を用いて評価します。

図-1 空気音遮断性能(遮音等級曲線)
表-2 空間平均音圧レベル差に関する適用等級

②防振

サブウーハーなどスピーカーから出す重低音は、振動となって建物を振動させます。これを個体伝搬音と言いますが、これを抑える為には防振構造と言って部屋を浮かせる必要があります。

具体的には、防振ゴムを使用して床や天井を浮かせる構造となり、防振と言ってもただゴムを挟めば良いと言う訳ではなく、建物や選定した遮音構造に応じた適切な防振ゴムの選定が必須となります。即ち適切な防振設計が部屋の遮音性能に大きく影響します。ウーハーなどの重低音は50Hz以下の周波数の音となります。適切な防振ゴムではない、あるいはグラスウールを敷いただけの浮き床の場合、低音域で共振してしまい重低音は聞こえると言う現象が起きます。仮に遮音性能はD-65を満たしていても、D値は125Hzからの規格ですので、それ以下の周波数はかなり悪い遮音性能となってしまいます。

遮音・防振と言っても建築物の条件や使用する材料について、音響的に専門的な知識や経験が必要となります。

③吸音・音響

レコーディングスタジオでは、部屋全体を吸音する事も大切ですが、フラッターエコーなどの音響障害がない空間作りが大切です。吸音も大切ですが、吸音しすぎてデッドな空間ではつまらない音響空間になってしまうため、音楽ホールなどと同様に響きを大切にした音響設計を行います。

室内の響き具合の目安に残響時間と言う定義があります。これは60dB減衰するまでの時間を表し、室の容積が大きい程、残響時間は長くなります。

使用する室の容積や目的によって、最適残響時間は異なり、レコーディングスタジオの目的に適した残響時間を設定し、部屋の内装材を選定して行きます。

 図-2 最適残響時間

残響時間を最適なものにしただけでは、フラッターエコーなどの音響障害が発生することがあります。フラッターエコーとは平行する壁や天井、床に音が反射し、反射した音がさらに反射を繰り返す事で起こる不快な音響障害の事です。風呂場で歌ったりする時にも起きるもので、普通の部屋で手を叩くと"ビーン"と言った音が断続的に聞こえる様な感じになります。

これをコントロールするには、平行する対面に吸音材をランダムに配置する、平行面をなくす(壁や天井に斜めにする)、拡散板を適度に設ける(ホールの壁や天井にある凸凹したものが例です)など様々な技術が必要とされます。当社では対策前・後の残響時間のシミュレーションを行い、事前に効果を予測したご提案をいたします。対策前・後の測定を行うことも可能です。

一言に音響調整と言っても、感覚的な要素も多分にあるため、施工途中でユーザー様に実験して頂く場合もあります。

④室内騒音

レコーディングスタジオでは、文字通り録音する為の部屋ですので、外部の騒音が入ってきたりエアコンの音が大きいのはNGです。
外部からの騒音は室内〜外部へ対する遮音・防振を行う事で問題ありませんが、エアコンや換気扇の音は『消音』と言ってダクトからの音を減衰させる必要があります。必然的にエアコンは壁掛けエアコンなどではなく、ダクト式を選択する事になります。ただし、この技術はホールなどでも用いるものでコストアップになる事もあり、ご予算に応じたご提案を差し上げます。
より良い音質の録音には、室内の静けさが必要となります。室内騒音の設計目標は下記表に示すようにレコーディングスタジオでは、NC-15~20程度です。また、外部騒音については建設予定地の環境騒音を事前調査し十分検討した上での設計が必要となります。

レコーディングスタジオの防音工事費用

100万円/坪〜

レコーディングスタジオの防音工事の流れ

お客様のご相談・お申し込みから、設置・施工完了までの流れをご説明します。
下記の流れは一例です。そのほかに必要な工程などがありましたら、ケースに応じて対応することも可能です。

STEP1

ご相談

音に関するお悩みやご希望なら、防音工事に関することなら何でもお気軽にご相談ください。
また、お部屋の目的やご要望をお聞かせください。

STEP2

計画・設計

お部屋の広さ・構造・楽器の種類など各条件をもとに、音響性能を綿密に考慮した基本設計案を作成いたします。

STEP3

ご提案

ご要望・ご予算に合わせ、最適なプランをご提案させていただきます。この際に遮音性能、残響時間など音響諸条件について計算してご説明いたします。

STEP4

ご契約

関設計案・お見積書を十分にご検討いただき、ご契約をさせていただきます。

STEP5

施工

ご経験豊かな弊社スタッフが、責任をもって施工をいたします。

STEP6

音響測定

設計通りの音響性能が担保できているか測定して確認いたします。

STEP7

アフターケア

施工後のメンテナンスは、万全の体制でおこないます。

レコーディングスタジオ防音工事実績

プロデュースハウスアミューズ練習スタジオ工事1982年1月
オレンジハウスレコード試聴室防音音響工事1982年2月
YL音響研究所試聴室防音音響工事1982年3月
ナコー㈱アナブース防音工事1982年4月
東京サウンド㈱録音スタジオ防音音響工事1982年9月
アジアAVセンターアナブース防音音響工事1982年10月
㈱セカンドライン録音スタジオ防音工事1982年12月
江尻スタジオ録音スタジオ防音工事1983年1月
東京工学院録音スタジオ防音工事1984年2月
成蹊大学西部室音楽スタジオ防音工事1984年3月
本庄女子高校放送室防音工事1984年3月
博報堂AVルーム防音音響工事1984年9月
新星堂カルチェ5録音スタジオ防音工事1984年10月
新星堂難波シティーロックインスタジオ工事1985年3月
京都VOXビルスタジオ防音工事1985年4月
東京書籍上富士ビル録音スタジオ防音工事1985年9月
東京工学院試聴室防音音響工事1985年10月
津村順天堂録音スタジオ防音音響工事1985年12月
つづきスタジオ防音工事1986年1月
㈱ワキタスタジオ、スタジオ防音工事1986年4月
スターシップスタジオ防音音響工事1986年10月
松下通信松本工場試聴室防音音響工事1986年12月
日本ビクター八王子工場試聴室防音音響工事1987年2月
名城ABA録音スタジオ音響工事1987年4月
ケンウッド八王子工場試聴室防音音響工事1987年10月
大阪毎日放送MAルーム、アナブース防音音響工事1988年1月
NTT東京研修センターブラスバンドリハーサル室防音工事1988年2月
ミスターミュージックスタジオ工事1988年2月
大阪東通録音スタジオ防音音響工事1988年5月
紅三スタジオリハーサル室防音音響工事1989年2月
三鷹スカイマンション遮音測定コンサルタント1989年3月
大阪録音センタースタジオ設計監理1989年4月
クロースタジオ、録音スタジオ防音音響工事1990年3月
凸版印刷AVスタジオ防音音響工事1990年3月
学研第三ビル録音スタジオ防音音響工事1991年10月
サムコーポレーション録音スタジオ音響工事1993年1月
筑波公害研究所試験室防音工事1994年2月
赤井電機研究所試聴室防音音響工事1994年2月
東京大学教養学部外国語科録音スタジオ工事1994年5月
ケンウッド八王子工場カーオーディオ試聴室防音音響工事1994年5月
東京郵政局AVスタジオ防音音響工事1994年8月
日本ビクター横浜工場ビデオ試聴室防音工事1994年12月
区立緑図書館録音室防音工事1995年1月
NECマルチメディア録音スタジオ工事1995年3月
新星堂ロックイン香港スタジオ工事1995年9月
凸版印刷スタジオ防音工事1995年10月
OSビルジャパン ヴィステックスタジオ工事1996年3月
サウンドスタジオアクト防音工事1996年12月
ESP学園本館ライブスタジオ防音工事及び各教室防音工事1997年4月
リブロコーポレーション、レコーデングスタジオ工事1997年9月
ESP学園本館6.8号館防音室工事1998年2月
視覚障害者支援総合センター録音スタジオ防音工事1998年2月
東放学園3.4階スタジオ工事1998年7月
ESP学園10号館スタジオ工事 レコーディングスタジオ1999年3月
スタジオF.A.M.E.防音工事1999年3月
ESP学園10号館音響改善工事1999年4月
㈱ミュージックハウスモズスタジオ工事1999年4月
㈱インパクト アナブース工事2000年1月
㈱シージーセンター・ビデオスタジオ防音工事.2000年4月
㈱グランド・ファンク 編集スタジオ改修工事2000年8月
水戸福祉センター録音室音響工事2001年10月
ソニー高輪メディアワールド試聴室防音工事2002年4月
港北地区開発庁舎5階編集室防音工事2002年7月
ESP学園4号館スタジオ改修工事2002年8月
六本木六丁目6-6計画SPAスタジオ防音工事2003年3月
目黒TUNE STUDO音響工事2003年9月
ESP学園1号館スタジオ内装工事2004年10月
エルナー(株)視聴室2004年12月
東放学園スタジオ内装工事2005年12月
ケンウッド八王子工場カーオーディオ試聴室音響内装工事2005年12月
原宿パフォーマンスビレッジ2号館新築工事2006年3月
原宿パフォーマンスビレッジ1号館改修工事2006年8月
MIJ渋谷校ドラムスタジオ防音工事2007年4月
(仮称) 楽音舎 愛住町ビル 新築工事 防振床工事2007年9月
トヨタ会館 AVルーム・多目的ホール 防振床工事(AVS-LS)2007年11月
ケンウッド八王子工場カーオーディオ試聴室空調消音工事2008年3月
MTテクノビル 編集室防音・音響工事2009年3月
STUDIO F.A.M.E.改修工事2009年4月
ソニー品川 スタジオ防音・音響工事2009年6月
TUNE STUDO音響工事2009年8月
ソニービル音響工事2010年2月
高木商店 コントロールルーム・ボーカルブース 音響工事2010年10月
ハイブリッドミュージック 防音ブース2010年10月
バンダイ 映像スタジオ改修工事2010年10月
AIC アフレコスタジオ・MAスタジオ音響工事2012年10月
武蔵野プレイス 音響対策工事2012年10月
武蔵野プレイス 録音室改修工事2012年11月
武蔵野プレイス 録音室改修工事2012年11月
スポール文化村 音楽スタジオ 防音工事2013年6月
H邸 レコーディングスタジオ2013年8月
叶音様 ナレーションブース改修工事2014年2月
スワラプロ アフレコブース・生音効果音室・編集室 防音工事2014年3月
ギガビジョン 編集室2014年6月
高木商店 コントロールルーム・ボーカルブース 防音工事2014年9月
ESP学園14号館 スタジオ新築工事2015年7月
ホールマン 編集室等 防音工事2016年3月
Perform Media Japan ボーカルブース・コントロールルーム 防音工事2016年6月
東京アニメーター学院 アフレコブース・MAルーム 防音工事2016年7月
フォーサイト様 収録スタジオ2016年12月
プロダクション尾木 録音ブース2017年1月
スタジオケーアンドケー 録音ブース2018年9月
明徳土気保育園増改築工事 視聴覚室 吸音工事2020年4月
COCONE様 吸音工事2021年3月
東レ 有明LABO 内装工事 サンプルルーム防振床工事2021年4月
東山スクエアビル4F 録音ブース(APD-30)2021年6月
(仮称)品川区大井3丁目計画 工房防振床工事(AVS-LS)2021年6月